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ピロリ菌 除去 保険適用 [ピロリ菌 除去 保険適用]

ピロリ菌の除去は全て保険適用ではなく、幾つかの条件があります。2015年になって、慢性胃炎でもピロリ菌の除去が保険適用になりましたが、慢性胃炎の患者さんでも内視鏡検査で慢性胃炎の症状が認められた方だけに限定するなど、非常に狭い保険適用の範囲がピロリ菌の除去率の低下を招いています。

参考までにピロリ菌の感染を検査するだけでは、検査費用は全額自己負担という中々厳しい状況なのです。それまでのピロリ菌の除菌の保険適用範囲は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、早期胃がんの治療後など非常に限られた範囲に限定されていた為に根本治療ではなく、対処療法的な側面が強くでていました。

しかし今回慢性胃炎が保険適用の範囲になったことで、ピロリ菌の除去としては、1段階前に進んだ印象があります。それでもまだまだだということを踏まえなければなりません。

ピロリ菌の感染が、胃がんの発病の8割の原因であることは既にWHO(世界保健機関)でも認められていますし、広島大学の教授は胃がんの99%はピロリ菌が原因とまで言っています。さすがに最近はスキルス胃がんも出て来ておりますので、99%という数字は少し大げさかもしれませんが、ピロリ菌の感染が胃にとって一つもよくないことは明らかなのです。

ですからピロリ菌の除去に対する保険適用の範囲をもう少し広げることで、将来的にかかり医療費の削減を行うなど、抜本的な改革が今後の課題の一つになってくると思われます。
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